今回はEQの使い方を紹介していこうと思います!!
EQの使い方と言っても各種パラメーターの使い方や、応用的なテクニックといった様々な使い方がありますが、そこの説明は今回は省きます。(後日、別記事で解説します!)
まず初めに『EQはなぜ使うのか?』という目的をしっかり知る必要があります!
様々な場面で使用するEQですが、使うシーンによって使う目的が変わってきます。
この事をしっかり理解したうえで、EQを使うのが基本です!
EQの基本(各パラメーター/フィルター)についての記事はこちら!
そもそもEQとは?
まず初めにEQの簡単な説明をしておきたいと思います。
EQ(イコライザー)は指定した帯域の周波数をブースト(増やす)、カット(減らす)事のできるツールです。
『低音をグッと持ち上げたい』『音がシャリシャリして耳障り』といった音のイメージを構築する重要なツールの一つです!
EQ(イコライザー)は、つまみをいじればガラッと音が変わるので初心者の方でも簡単に音の変化を聞き分ける事が出来ます。
EQの使う目的は?
まず初めに唐突ですが、みなさん何の目的でEQ使ってますか?
読み進める前に何故EQを使っているのか、自分なりに考えてみてください!
あくまで僕の経験則で話しますが、僕のレッスンの生徒さん達に同じ質問を投げかけたところ、高確率で『音色を作るため』的な答えが返ってきます!
この記事を読んでる型の中にも『音色を作るため』と思った方がいると思います!
もちろん『音色を作るため』という答えも正解ですが、それ以外にも使用用途があります!
前置きが長くなりましたが、本題に入ります!
音作り
まず1つ目が先ほど上記で話した使い方の、音作りとしてEQです。
サウンドのイメージを構築していく使い方で、自分の理想とする音に近づけていく使い方です!
初心者の方を中心に、この使い方が多いのではないでしょうか?
サウンドの変化が大きく、違いが分かりやすいので、EQを使ってる感が出る使い方ですね!
処理
2つ目が、EQを使った様々な処理です!
代表的な処理といったら、低音処理ではないでしょうか?
EQを使用して、音源の不要な箇所を取り除いていく作業のことです!
今回は分かりやすい音源を用意したので、聴き比べてみてください!
注目する点
- 2 ~ 4秒の間に入っているハウリングを除去!
- 聞き取れない方は『Gt EQ Boost』を聞いてもらえると分かりやすいです!
- 『2mix EQ ~』で他の楽器が入った時に問題のハウリングがどの様に聞こえるか!
- 上から順に聞いてもらえれば分かりやすいです!
- 2MIXはMIX前のデータを仕様で、GtにEQのみのインサート!
上記の音源で、音色のイメージを変えず不要な箇所(ハウリング)を消す事が出来ました。
この様な、聞いた時に不要になってくる帯域を処理してあげる事により、聴きやすいスッキリとした音源に仕上がってきます!
整理
3つ目は、EQを使った整理です!
音楽を作ると際は様々な楽器が登場するのですが、楽器というのは、個々に特徴のある帯域があります。
この特徴が同じ様な場所に集中してしまうと、音がごちゃっとしてしまいます。この事を『カブリ』と言います。
カブリについて簡単なイメージで説明しておきます!
カブリのイメージ
各3部屋に入れる人数は100人です。
しかし高域の部屋は120人、入っているのでパンパンです。(これがカブリ)
では、どの様にスッキリさせるのかというと、中域の10人を低域へ引っ越しさせます。
そして中域に出来た空き枠20人に高域の20人を引っ越しさせます。
すると各部屋ぴったりでスッキリします!
かなりザックリとしたイメージなのですが、上記のイメージでEQを使い各楽器の帯域を整理してスッキリ聞こえやすくする使い方です!
整理の方法にも、帯域をずらす(引っ越し)や帯域をカットなど用途に合わせて使い分けます!
まとめ
今回はEQの使い方、使い分けの解説をしていきました!
EQは様々な場面で登場するツールだと分かってもらえたと思います!
MIXの際のイコライジングのコツは、まず初めに自分は何の目的でEQを使うのかを考えると良いです!
漠然とEQを使ってMIXするより、目的が明確だと作業も早く、余計な事に時間を取られません。
これが出来てくると、次は各ツールをどの様な順番で使うのがベストか導き出せる様になります!
初めは分からずともステップアップの過程で重要な事なので、しっかり目的を持ったイコライジングを心がけてみてください!!