今回はWaves社からリリースされている、CLA76というコンプレッサーについてです!
リリースしてから時間も経っているので様々な情報が手に入りやすいプラグインですが、有名なコンプレッサーなので今一度、使い方や特徴など解説していきたいと思います!
操作箇所のパラメーターも少なく比較的に扱いやすく万能なコンプレッサーなので、初心者の方でも簡単に扱うこと扱うことできます!!
CLA76について
初めにCLA76について話していこと思います!
CLA76はWaves社のCLAシリーズからリリースされており、CLA76という名前には2つの意味が隠されています!
CLAとは
まずCLAとはChris Lord-Algeさんという世界的に有名なエンジニアの頭文字を取っています。
Chris Lord-AlgeさんはGreen Dayの『American Idiot』など世界的に有名なアーティストの楽曲を手がけております。
CLA76はChris Lord-Algeさんが監修して出来たプラグインなのです!
76とは?
次に76について話していきます。
ある程度知識のある方はピンとくると思いますが、76と言ったら『1176』です!!
1176とはFETタイプの名機コンプレッサーの事です!!
CLA76は1176コンプレッサーをモデリングしたプラグインという事です!
Waves社に限らず76と書いてあるコンプは、1176をモデリングしている事が多いです!
FETタイプのコンプレッサーが分からない方は、コンプレッサーの種類について解説した記事がありますので、そちらを参照してみてください!
CLA76とは
CLA76とは、Chris Lord-Algeさんが監修して手がけた、1176コンプレッサーのモデリング!
このように紐解いていくと、CLA76の使い所などが見えてくると思います!!
1176はFETタイプのコンプレッサーなので、幅広く使えて、楽器にノリや勢いを与えられる。
また、Ratioをキツく設定すれば、心地いい歪みが付加されるなどの特徴がある事が分かります!
パラメーターについて
CLA76は実機の1176と非常にルックスと操作性がにています!
そのためCLA76を使うにあったて普通のコンプレッサーとは違う注意点が2つあります!
- Input / Output (Thresholdが固定)
- Attack / Release
この注意点は実機の1176でも同じです!
また他社の1176モデリングのプラグインも同様の操作性の場合が多いです!
この2点だけ気をつけておけば従来のコンプレッサーと同じなので問題なく使えると思います!
そのほかのパラメーターについて知りたい方は、コンプレッサーのパラメーターについての記事があるのでチェックしてみてください!
Input / Output
注意点の1つ目がThresholdが固定という事です!
Thresholdが一定の場所で固定されているので、Inputで入力値を前後させThresholdにぶつけてあげないとコンプレッションされません。
簡単な話、Inputのつまみを前後させゲインリダクションメーター(GRメーター)でコンプレッションの具合を確認するだけです!!
Inputの入力値を前後させるため、音量が大きくなったり小さくなったりします。
変化してしまった音量をOutputで調整してあげれば問題ありません!
Attack / Release
次にAttack / Releaseについてです!
1176コンプレッサーは右につまみを回せば回すほどAttack / Releaseタイムが早くなります!
大半のコンプレッサーは左が早く、右が遅いのですが1176は逆です!
CLA76も1176と同じ仕様になっています!
Attack / Releaseの感覚を掴めていれば問題ないのですが、1176モデリングのプラグインの大半上記の仕様なのですが、一部違う場合があるのでしっかり挙動を掴んでおいてください!
Attack
『1 : 1ms』で『7 : 0.05ms』になります。
Release
『1 : 1s』で『7 : 50ms』になります。
CLA76の特徴
ここまでCLA76について、パラメーターの注意点を話してきました。
次にCLA76の特徴、実機1176にはない機能を紹介していこうと思います!
実機リビジョンモデルの切り替え
1176と言っても実は『Black』『Blue Stripe』『Silver』といった様々な種類があります。
CLA76では『Black』『Blue Stripe』の2種類を切り替えて使うことができます!
CLA76 Blacky
1176の一番代表的なモデル、ブラックパネルをモデリングしています!
みなさん知らず知らず知らず知らず1176のブラックパネルの音は聞いたことあると思います!
実機ブラックパネルは仕事柄、使うことがあるのですが、実際にCLA76が実機に近いかと言われると全然違います。
これはこれで使えるけど1176の音では無いです。
CLA76 Bluey
1176の初期に製造されていたBlue Stripeをモデリングしています!
生産台数の少なさから実機を拝んだことが無く、実際の音との比較はできないので、特徴だけ話します。
かなりコンプレッションの掛かりが良く、荒々しいサウンドに仕上がる印象です。
音のキャラクターも特徴的なので、激しい目の曲のドラムにはハマると思います!
Blackyと比べてThresholdが低めに設定されています。
Analog
電源ノイズを微量付加することができます!
パッと聞いた感じだと、そこまでの変化は感じられないと思いますが、複数重なると自然に電源ノイズが膨らんでくると思います!
単体で周波数を計測しても、微々たる違いしかありませんでした。
まとめ
今回はCLA76の解説をしていきました!
実機1176とは音が違うと話しましたが、これはこれで全然使える音です!
実機1176に限りなく近い音を求めるのであればお勧めできませんが、CLA76の音として割り切って使う分にはオススメのプラグインです!
僕自身もMIXの案件の際に1176のサウンドを求める場合、他社の1176モデリングのプラグインをメインで使いますが、CLA76の方が楽曲にハマるという事があります。
CLA76は分かりやすく音にキャラがあるので、初心者の方はCompによる音の違いを知る為に使うのもアリかなと思います!
またCLAのコンプシリーズはリリースから時間は経っているものの、有名なプラグインコンプが多数付属されており、多くのDTMerが使ってきたプラグインです。
また販売当初より安く買えるようになったので、この際に検討してみてはいかがですか?