今回はアンプシミュレーターと本物のアンプの音を比較してみました!
アンプシミュレーターには『BIAS Amp 2』を使用し、本物のアンプは『Marshall/JCM800』を使用しました!
今回の検証のため東京都 町田市にある音楽スタジオ『YOKOTA BASE STUDIO』ご協力のもと検証させもらいました!!
ギターの演奏には、YOKOTA BASE STUDIOのオーナー兼 プロギターリストの『横田 徹さん』に演奏して頂きました!!
別記事にて『横田 徹さん』にインタビューした記事を載せていますので是非、見てみてください!
比較の方法について
まず初めに比較をするため、可能な限り条件を近づける必要があります。
今回、行った条件の近づけ方について説明していきます!
アンプの選定
比較するアンプのモデルを選んでいきます!
今回、協力して頂いた『YOKOTA BASE STUDIO』にあるアンプとBIAS Amp 2に入ってるモデリング(プリセット)を確認していきます!
YOKOTA BASE STUDIO:Marshall/JCM800
BIAS Amp 2:British Lead 800(JCM800/モデリング)
横田 徹さんによるとYOKOTA BASE STUDIOにあるJCM800は純正に近い状態との事なので、これでアンプモデルの条件は合いました。
マイク
次にレコーディングの際のマイクについてです!
SHURE:SM57
AKG:C414
この2つのマイクを使い、そのままの音でレコーディングします!
BIAS Amp 2の方でも同様に、同じマイクを設定して、マイクポジション、音量まで同じような設定にしています!
これで、マイクの条件も合いました。
演奏データ
DIを使いラインとアンプに分けてレコーディングしていきます。
こうする事により、ラインとアンプが全く同じ演奏データが手に入ります。
ラインで録った方の音にBIAS Amp 2をインサートして比較を行います!
アンプセッティング
アンプの各つまみはフラット(12時)の位置で比較を行いました。
補足
ある程度条件を寄せても、アンプの年式、キャビネットなどの面で完全一致は出来ないので、あくまで参考程度にお願い致します。
音の比較
ここからは実際に音を聞いて比較していきたいと思います!
とりあえず同じフラット(12時)セッティングだと、全く別のサウンドになりました。
歪みの量が明らかに違うので、色々と試行錯誤して音を寄せにいってみましょう・・・
セッティング変更
今回はあくまでもサウンドの比較なので、BIAS Amp 2の変更内容に関しては割愛します。
それっぽくサウンドを寄せてみたのですが、いかがでしょうか?
僕自身、アンプ内部の知識が少ないので完全一致まではならなかったですが、10分程度でこれ位までは寄せられたので時間をかければもう少しサウンドを近づけられるかもしれません!
また知識のある方だったら、それなりのクオリティで再現できると思います!
感想
BIAS Amp 2とJCM800を比較して思ったのが、数年前まで主流だったシミュレーターに比べて格段と良くなっている印象でした!
とりわけライン臭さが減り、ピッキングニュアンスの再現度が良くなったように思えます。
それとセッティングの柔軟性が良く、お手軽に試せるのでセッティング次第で生のアンプに近い音が出せると思います!
人それぞれ良い音に対す価値観が違うので難しいところですが、個人的には音はアンプの方が良く、音の厚みやニュアンスなどは再現しきれないと思います。
逆に100%再現できてたら、アンプでレコーディングする必要が無いって話ですしね・・・
レコーディングエンジニア目線で言えば、アンプレコーディングでしか出来ないマイクセッティングやテクニックがあるので、音の追求度はアンプレコーディングの方が奥深い。
結論、両方ともある程度使いこなせる前提でケースバイケースで使い分ける!
いい音を追求するならアンプレコーディング。
お手軽に色々なパターンを試したいならシミュレーターが良いです。
まとめ
今回は『YOKOTA BASE STUDIO』&『横田 徹さん』協力のもと、BIAS Amp 2とMarshall/JCM800を使って音の比較していきました!
シミュレーターの良さとアンプの良さを使い分けながら楽曲制作を行うと、より良い楽曲に仕上がっていくと思うので是非、参考にしてみてください!